犬の乳腺にできてしまう腫瘍で良性と悪性の比率は50%ずつと言われています。犬の乳腺腫瘍はホルモンの 影響が大きく関係しており、初めての発情(ヒート)がくる前に、避妊手術を行うことで、発生率は大きく下がります。
乳腺にしこりがあった場合でも全て乳腺腫瘍ではありませんが、しこりに気づいたら早めに受診されることをおすすめします。
白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化してしまう悪性腫瘍です。 発生年齢は6ヶ月齢から15歳齢と広範囲です。体表のリンパ節が腫大するタイプや胸腔内のリンパ節が腫大するタイプなど5種類に分類されます。リンパ腫の進行度によりステージに分け治療法を検討していきます。
皮膚に発生する悪性腫瘍で、犬の皮膚腫瘍の中でも特に発生頻度が高いものです。肥満細胞は、免疫やアレルギー反応に関与する肥満細胞が腫瘍化したもので、肥満とは 直接関係ありません。症状は、皮膚にしこりができ、通常細い針で吸引し、病理組織検査が行なわれます。治療には外科的切除が一般的ですが、悪性度や転移の有無により抗ガン剤や放射線治療、分子標的薬などが併用さることもあります。
リンパ腫は猫に最もよくみられる腫瘍の一つです。
リンパ節や脾臓などのリンパ組織から発生することが多いですが、体の全ての組織(皮膚や鼻腔・腸管など)から発生する可能性があります。
症状は元気消失、食欲低下、下痢、嘔吐など発生部位により様々です。
治療は、化学療法(抗ガン剤)が基本となります。
乳腺にしこりができてしまい、その多くが悪性腫瘍(約80%)と言われています。基本的には外科手術になります。
生命に関わる腫瘍のため、早期発見早期治療が 重要となります。
主に高齢の猫にみられる悪性腫瘍で、白猫や白毛を含む猫に 多くなる傾向があります。発生部位は、耳・鼻・足・皮膚の薄い部分や色素の薄いところに好発します。又、口腔内に 出来ることもあり歯茎や舌に発生したものは、進行がとても早いです。
治療法は発生部位や進行度により異なりますが、外科的切除・化学療法,放射線療法などを考えます。
効果的な治療法がまだ確立されておらず、一年後の生存率はとても低いと言われています。
動物にとって出来るだけ痛みのない検査で腫瘍の種類と進行度を評価します。これらの情報から予後を提示し、その中で出来る治療プランをご提供いたします。
腫瘍の種類により、外科療法がメインのものと、化学療法が主体になるものなど様々です。 飼い主様と相談しながら、より良い治療を行っていきたいと考えております。
動物のがん治療も日進月歩です。病態により大学病院や二次診療施設をご紹介させていただき、連携しながらすすめていきたいと思っております。
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診療対象 | 犬・猫 |
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